掲示板への質問と回答05

No.05 らんちゅう稚魚期の水深と尾の形成、泳ぎ方について

Q5:らんちゅうの尾の形成・泳ぎと水深の関係はどうなのでしょうか?
  稚魚期に水深が深いと尾を水平にして泳げないと言われました。
  泳ぎを上手にする・尾の使い方を上手にするには稚魚期に水深をどのくらいの深さで飼育したらよいでしょうか?
 仔引き経験10年以上の愛魚家が疑問を抱くかなり高度なご質問ですが、私の体験、調査に基づいてお答えいたします。
 らんちゅう稚魚期は尾芯の高低が定まる時期ですので水深の浅い深いは重要です。これは鯉の池を使った実験ではっきりしております。鯉は水深2.5メートルの清水で品評会用魚を仕上げますがそこにランチュウの稚魚を入れて(同じ親の稚魚2分の一)数ヶ月飼育しますと、見事といってよいほど尾芯立ち過ぎになり泳ぎが悪くなりました。また同じ稚魚の残り2分の1を水深10センチの池で飼育しましたところ尾芯立ちになったのは数%のオーダーでした。
 このことから、一般的には、らんちゅう稚魚期の尾の形成には、水深は10センチ程度がよいものと考えます。
 但し、尾の形成と尾さばきに関しては、血統(形態遺伝)によるものが80%以上を占め、残り20%が飼育方法に係わりますので親魚の選定(当歳から親魚までの成長過程での尾の変化をよく観察する)が重要です。
 たとえば100面の池から1尾全国大会級の魚が出来上がった場合の血統と、10面の池から1尾出来上がった場合とでは良魚の生まれる確率は違う事を念頭に仔引きをする種親魚を決定する必要があります。