梅雨時のらんちゅう飼育のポイント

2020-08-20


 梅雨寒時の一日の適正な水温変化について述べさせていただきます。通常、ベテラン飼育者は、後輩を指導する際に、 「らんちゅうを飼育する上で1日(24時間)の適正水温変化は5℃位にしなさい」と指導するものです。しかし、初 心者から見れば、どのようにして5℃以内にすればよいのか分らないのが通常です。そこで、5℃以内での水温変化の パターン例を図.1に示しました。

 図.1に示しましたように、良い例は、らんちゅうにストレスを与えないように5℃の水温変化が前日の高温 ピーク(14:00とする)の25℃から翌日の朝(06:00)までゆっくりと20℃に低下しております。

 一方、悪い例は、低下が始まって1時間位でほぼ5℃下がってしまっています。これは一般的に水温の急激な変化 というものです。これを繰り返しますと風邪引きの原因になってしまいます。またこれら2例に対して、図に示しませ んでしたが、温度一定で飼育する場合があります。しかし、この方法は、ホルモン代謝が少なくなり、産卵行動等に 悪影響を及ぼしますのであまり推奨できません。

 このことから、梅雨時を上手に乗り切るためには各自の飼育槽の水温変化を測定し、飼育槽の大小に関係なく、 よい例に当てはまるような保温対策を考えてみてはどうでしょうか。

 ヒントは、飼育槽の断熱効果を高めることです。

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